ブドウ農家でROC IA SAGAを経営している井手って一体全体、何物?

 ROC IA SAGA合同会社で代表をしている井手一郎です。この会社名の読み方は、「ろっくあいえーさが」と読みます。(社名もきちんとした理由があります。)
 今日の記事では、自己紹介「代表って何者なの?」にお答えします。

ブドウ農家が感じた農業界の“不”について

 代表の井手は、福岡県八女市黒木町でブドウ(品種;巨峰)専業農家を営んでいます。祖父、父、私で三代目と続く農家です。そんな私は、2021年現在で36歳になります。

「農業という学問」と「雇用される農業」を経験。 

 私は、佐賀大学農学部を卒業後、同大学大学院で農業経済学を修了しました。当時の農業界はまさに「新しい農業」というキーワードのもと古き3K(汚い・きつい・かっこ悪い)からの脱却が始まった年でもありました。私もまた、書店に溢れる「かっこいい農業」の本を読み漁ったものです。
 私は、大学卒業後、親元就農する前に、福岡県久留米市の農業生産法人に1年間就職しました。そこでは、米麦を中心とした大規模農業を経験し、自営ではなく雇用される形態で社会保険付きの恵まれた環境でした。大型特殊(農耕機限定)も取らせていただきました。

初めて「自営する」農業を経験。

 父が病気で弱かったということもあり、一念発起し、家業である農業に従事しました。数年経ったのち父の持病が悪化し、亡くなってしまいました。ブドウを栽培し始めて5年後のことでした。通常なら十分な知識を親から習得するところですが、それもなく一気に農業の全てを私が引き受けることになりました。
 それまで、農業経営に関して親に頼っていた部分もあり、その引き継ぎは大変でした。その中で財務など今まで見えて来なかった部分が垣間見えてきました。
 端的にいうと、「自営」する恐怖、「不安定な農業」に対する恐怖、自然相手のため明日は我が身という不安。いつの間にか、私の心は、大学時代に読み漁っていた「新しい農業」とはかけ離れたものでした。

農業界の課題を整理する。

 農作業する中で、私は「不安」「恐怖」というものが心の中に降り積もっていきました。この「不安」「恐怖」は一体何者なのだろう?いつしかこんなことを考えていました。そして、ようやく、この式が見つかったんです。

 結論;農業の「不安」「恐怖」=農業界の「課題」

 そして、私みたいに親元就農、新規独立就農した若い農家さんも同じ「課題」を持っているじゃないだろうか?と思うようになりました。
 農業従事者の減少、高齢化などのデータを見ると今後、極端に農家数が減少すると予想されます。漠然となんとかしたい、解決したいと思うようになりました。そして、いつしか私1人の農家が儲かるのではなく、農業者全体が盛り上がらなくては意味がないと考え始めました。

農業従事者の減少と高齢化

「農業界の課題は農家が解決しなければならない」

 最近では、AI、アグリテックなど農業界がクローズアップされ、消費者にとっては、ECサイトの拡大でより農業が身近に感じることが可能となりました。しかし、冒頭に述べた農家数の減少、高齢化に加え、耕作放棄地の拡大も解決に至っていません。私個人の印象ですが、農業界の課題解決をアプローチしている多くの方が農家意外の職種が多いのです(当たり前ですが、)。
 私は農家の1人として、この農業界の課題を解決したいと考えています。

ROC IA SAGAの意味は?

ROC IA SAGA(ロックアイエーサガ)は、当初、1年間は任意団体として活動していました。その後、2年目に入り法人化し、事業を展開しています。

「ROC IA SAGA」は、「Revolution Of Consciousness In Agriculture.」の頭文字をとり社名としました。

直訳すると「農業における意識の革命」となり、「まずは農家である私達から変わろう。そして、自分の足で一歩踏み出し行動し農業界の課題にアプローチしよう。」。そんな意味を含んでいます。

関連リンクについて

私、井手の創業経緯、問題意識などについては、下記リンクにも掲載しています。

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ROC IAとは “Revolution of Consciousness in Agriculture”の略称です。
「農業における意識の革命」
農業界を変革するのは農家本人でなければならない、まずは農家個人が変革し、革命を起こしていこうという代表の想いから社名を名づけました。

農家である私たちからその変革の主人公となり、大きな一歩を踏み出そう。AIにより手段は高速に実行できる時代。我々は、人間の人間たる所以「創発」に注力し事業を展開しています。

これらの思いを社名に込めました。

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