クラーク高校販売会を終えて(一年の振り返り)

 本記事は、弊社からクラーク高校様にご提供した探求学習プログラムについて、私(提供した側)から学生さんへのメッセージとなっております。すでにご担当いただいた先生の記事「クラーク高校販売会の様子」は公開されておりますので是非、お読みください。
(以下長文になりそうですが、振り返りということで最後まで頑張って読んでいただくと嬉しいです。)

 私は、昨年5月から本年の3月上旬までクラーク高校様の「キャリア学習Ⅱ」(2年生対象)の科目で教育コーディネータ(特別講師)という形で授業に入らせていただき、担当の先生と私の2名体制の授業を行うこととなりました。連携開始に先立ち、クラーク高校様から連携のお誘いのお電話を受けた日のことは忘れることのない喜びとなっております(ちょうど我が家のブドウ園の管理作業をしていて誰もいない農園の中をスキップした淡い思い出があります)。

 さて、授業を受けていただいた学生の皆さん、「キャリア学習Ⅱ」の授業はいかがでしたか?「つまらなかったな」「難しかったな」と思っている人がいたら、遠慮なく私や先生に「本当はこれやってみたかった!」「もっとあの部分どうにかならない?」など伝えてくれたらとても嬉しいです。「勉強になった」「商品が作れるなんて驚き!」「販売もできるなんて!」と思ってくれた人も、伝えてくれると嬉しいです。ある人は国語が好き、ある人は数学好きなように人それぞれ好きな科目、苦手な科目があると思います。キャリア学習の科目もそれと同じです。人はどこで開花するか、開花しているか分かりません。だからこそ、さまざまなことにチャレンジしてください。自分に合った何かを得ることができると思います。

 今回の商品開発(キャリア学習Ⅱ)は正解・不正解がありませんでした。私も皆さんのアイデアを最大限尊重するように努めました。この一年間を正解にするのも不正解にするのも皆さん次第です。私は、この一年、この授業を私の正解になるように、そして何より学生の皆さんや先生の正解により近づけるようにしてきたつもりです。そうなっていなかったらごめんなさい。

 皆さんは授業の中で「食品ロスをなくす」のテーマのもと3商品を考えてくれました。

・ピオーネアイス
・釈迦釈迦チップ
・人参クッキー
この3商品です。

 実は、この授業を通して私の夢が一つ叶ってしまいました。それはアイスです。ずっとどこかのタイミングでブドウを使ったアイスを作りたいなって思っていて、今年みんなと一緒に開発する商品が偶然「ピオーネアイス」になったときは驚きました。本当みんなありがとう!みんなが教室でアイデアを発表した時の動画のなかに、盛り付けアイスが出ていたと思います。あの時のアイデアが実際に商品になり、販売会でその動画を流し、アイス叶ったね!と話していた場面は忘れられません。販売会では、盛り付け用のディッシャーの使い方がどんどん上手くなっていましたね。

 釈迦釈迦チップは、他の2商品に比べて、たくさん試行錯誤し完成した商品だと思います。「釈迦」=「仏教」と「シャカシャカ振る」いう連想を見たときは正直びっくりしました。これはイケるのではないか?と先生と話していました。みんなが自由に楽しんで出した突拍子のないアイデアは、大人では太刀打ちできません。乾燥野菜のプロの方も「このアイデアはとてもいいから早く商品化しなきゃね!」と言っておられました。

 実は、3商品の中で一番親しみやすい商品が人参クッキーだったと思います。だからこそ「誰に向けて売る?」などのアイデア出しはとても難しかったと思います。大人でも「人参クッキー」をどう売るか?を考えるのはとても難しいことです。毎回授業でみんなのアイデアを見て「なるほどそう来たか!」と思っていました。

 それぞれの商品を作るにあたって、皆さんと同じ高校生(福岡農業高校のELCさん)に協力していただきました。農業高校の先生は、目を輝かせながらみんなのアイデアを見ていらっしゃいました。「みるく畑くりやま」さんも、乾燥野菜を得意とする「星の里」さんも「クラーク生、すごいことやっているね!」と二つ返事で協力していただきました。クラーク高校のみんなだからこそです。正直、大人の私が1人でやっても普通は「へぇそうなのね、忙しいから他を当たって」で終わってしまいます。学生の皆さんの可能性は無限大なんだと実感する瞬間です。

 一年間の授業の中で実現できなかったことがあったと思います。チャレンジしたけど、上手くいかなかった。「あのときこうすればよかったかも」。「悔しいな、心残りだな」って。今年の授業は、ここで終わります。しかし、実現できなかったことを諦めず、チャレンジすればそれは必ず叶います。なぜそれを言えるのか?それは、私が今年一年ずっと諦めていなかったからです。スラムダンクの安西先生が「諦めたらそこで試合は終了だよ」と言っていました。まさにその通りです。諦めない限り、必ず叶います。もし、「これまだやりたい!」という人がいたら私や先生に伝えてください。そのために私がいますし、私にできることがあれば実行に移します。

 そして、この1年間の授業でやったことは、社会で働いている人も同じようにやっています。クッキー屋さん、アイス屋さん、お菓子屋さん、みんな試行錯誤し、あーでもない、こーでもないと考えています。どうやってアイデア出すの?どうやって作る?売る?場所は?誰に向けて?味は?値段は?…この連続です。大人でもめちゃくちゃ難しいんです(大人になると頭が硬くなりますし)。この授業では、このプロセスをぎゅっと1年間に詰めました。大変だったと思いますが、これが社会であり、厳しい部分です。4月から皆さんは新3年生になります。授業や進学、試験と大変なことがたくさんあると思います。この授業が少しでも皆さんの今後の原動力になればとても嬉しいです。

 最後に、本活動にご協力いただいたクラーク高校様、製造にご協力いただいた福岡農業高校ELC様、みるく畑くりやま様、星の里様、そして会場提供いただいたガーデンズ千早様、全ての皆様に感謝申し上げます。また、通年授業を担当いただいた先生のご理解とサポートなしにはできなかったことです。
 真っ白なキャンバス上で、点と点が結びつき、日を追うごとに彩りに溢れ、一つの大きな絵画になる過程ひとつひとつに携わらせていただいたことは何よりも幸せなことです。 

 ここに感謝と御礼の気持ちを添えて振り返りとさせていただきます。

文責;井手一郎

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ROC IAとは “Revolution of Consciousness in Agriculture”の略称です。
「農業における意識の革命」
農業界を変革するのは農家本人でなければならない、まずは農家個人が変革し、革命を起こしていこうという代表の想いから社名を名づけました。

農家である私たちからその変革の主人公となり、大きな一歩を踏み出そう。AIにより手段は高速に実行できる時代。我々は、人間の人間たる所以「創発」に注力し事業を展開しています。

これらの思いを社名に込めました。

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